No Way Jose #3

家から電話があり
パンフレットが届いてると言われた
まさかレターパックの宛先と
送り主を逆に書いてしまい
戦友に送ったはずのパンフレットが
俺の手元に
オーマイガッ!
戻ってきたのかと

帰って同じレターパックを見たときは
ノーウェイ、ホセと思ったが
前にオークションで落札してた
香港映画祭(1988年)のパンフだった
このタイミングでくるとは!
エミリー・チュウの直筆サインが
落札の決め手だった
この際、本物か贋作かは重要ではない

Kazz Yanagawa

朱寶意を壁紙に

仕事から帰ると
二点の配達物が届いていた
ひとつはアベノマスク
もうひとつは
この前、落札した雑誌だ

たった2ページのために
落札した1987年の週刊誌
早速それをiPhone XRで撮って
壁紙にしてみることにした
やってることは中高生レベルだな

でもさ
このぐらいの遊び心さえ奪われたら
きっと俺は発狂しちまうよ
iPhone XR購入から八ヶ月にして
壁紙を初めて変えた

Welcome Emily Chu

Kazz Yanagawa

週末の名画座 #39 ルージュ

名画とか傑作とか
そういう類ではない
ただ俺は渇望していた
心を支えている炎の欲望とでも言うべきか
「ルージュ」を見たのは
ただただエミリー・チュウ見たさだ
ウィキペディアで検索しても
ネットサーフィンで漂流しても
彼女の情報は少なく
女優としての活動はもうしてないようだ

久しぶりに見た
「男たちの挽歌」がいけなかった
記憶の向こう側に押し込めていたものが
檻を破って解放されたように俺は
彼女の出演してる作品を探しまくった
視聴して驚いたのは
本作はゴールデンハーベスト製作で
ジャッキー・チェンのプロデュース
共演のレスリーチャンとは
「男たちの挽歌」シリーズに次ぐ共演だ

なんの先入観も情報もなく見たので
最初は遊郭を舞台にした
色恋物語かと思っていたが
どうやら違うということに気付いたときは
ある程度、引き込まれてたってことだよな
1987年の映画だから彼女は当時27歳
俺はその年の暮れに19歳で
まだギターも買ってない頃
さっきオークションで彼女が載ってた
当時の雑誌も落札したところさ

Kazz Yanagawa

週末の名画座 #38 男たちの挽歌 II

Amazon prime videoで見る作品は
ほぼ無料のものだが
月に一、二回は有料の作品を
チョイスすることもある
「男たちの挽歌 II」は
primeではなく有料だったが
前作を見たら久しぶりに見たくなった

100回以上見ている一作目と比べて
二作目は20回も見ていない
シリーズ以外の作品でも
邦題で「男たちの〜」と付けられて
あたかもシリーズのように
公開されたものが多いが
本作は正当な続編である

シリーズは三部作であるが
タランティーノをはじめ
この二作目を最も評価する人も多いが
2時間40分あったものを
1時間40分に編集した時点で
キャラクターの魅力も
おもくそ削がれてしまっている

久しぶりに見たが
一作目はチョウ・ユンファも
ティ・ロンもレスリー・チャンも
みんなカッコ良かったし
紅一点エミリー・チュウの可憐さも
際立っていたのに本作では
レスリーの魅力しか生かされていない

これだけのキャストを再集結させて
登場人物の魅力を半減させてしまっては
もったないとしか思えない
亡くなったレスリー以外を
もう一度集めて三十年後の四作目を
作ってはくれまいか、ジョン・ウー!
俺も出してくれたら最高に感謝する

Kazz Yanagawa

週末の名画座 #37 男たちの挽歌

気分が優れない
そんなときにこそ見なければならない
「男たちの挽歌」
1986年の作品だが全く色褪せない
映画館で見て震えた一本
まだ見てない人は
Amazon prime videoか
DVD(Happy The Bestという廉価版)で
見ることをおすすめする
ビデオソフトでも可だが
今はもう再生するデッキを
お持ちの方は少ないだろう
Blu-rayも買ったが
アフレコがおかしくて残念だから
間違ってもそれを選択しないように
忠告、いや、警告しておく

当時、香港で
歴代ナンバーワンの興行収入をたたき出し
香港ノワールという
新たなジャンルを確立した本作は
邦題もめずらしく原題に劣らぬほど
素晴らしいできばえだ
原題は「英雄本色」
英題は「A Better Tomorrow」
監督 ジョン・ウー
製作 ツイ・ハーク
主演はチョウ・ユンファ
ティ・ロン、レスリー・チャン
ヒロインはエミリー・チュウ
主題歌も劇中に流れる音楽も最高で
わずか96分という短い時間に詰め込んだ
香港映画の凄さがここにある

少なく見積もっても
100回以上は見ている
初めて作ったアルバムにも
本作のワンシーンをSEとして
収録しているほどだ
人間、熱くなれるか
なれないかの差は大きい
“恥じて生きるより熱く死ね!”
キャッチコピーにもかなり影響された
18歳の俺を想像しておくれ
アクション映画であり
人間ドラマである本作を
もしまだ見てないというなら
ユーは人生を損してると断言するよ
内容をあえて語らないのは
傍観者に教えるのがもったいないからさ

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Kazz Yanagawa