週末の名画座 #39 ルージュ

名画とか傑作とか
そういう類ではない
ただ俺は渇望していた
心を支えている炎の欲望とでも言うべきか
「ルージュ」を見たのは
ただただエミリー・チュウ見たさだ
ウィキペディアで検索しても
ネットサーフィンで漂流しても
彼女の情報は少なく
女優としての活動はもうしてないようだ

久しぶりに見た
「男たちの挽歌」がいけなかった
記憶の向こう側に押し込めていたものが
檻を破って解放されたように俺は
彼女の出演してる作品を探しまくった
視聴して驚いたのは
本作はゴールデンハーベスト製作で
ジャッキー・チェンのプロデュース
共演のレスリーチャンとは
「男たちの挽歌」シリーズに次ぐ共演だ

なんの先入観も情報もなく見たので
最初は遊郭を舞台にした
色恋物語かと思っていたが
どうやら違うということに気付いたときは
ある程度、引き込まれてたってことだよな
1987年の映画だから彼女は当時27歳
俺はその年の暮れに19歳で
まだギターも買ってない頃
さっきオークションで彼女が載ってた
当時の雑誌も落札したところさ

Kazz Yanagawa